2017年12月13日水曜日

ロシアの両刃カミソリ(Saiver〈Сайвер〉 DE 2.0)

くっそ久々に両刃カミソリの話。

 eBay(ヤフオクとアマゾンマーケットプレイスが一緒になったような、アメリカの通販サイト)でロシアの両刃カミソリを買いました。
 商品名は「Russian Army Metal Handle Vintage Double Edge Safety Razor with open COMB new!」、つまりロシア軍金属ハンドルヴィンテージ両刃カミソリ(オープンコーム付き)。


ロシアから来た荷物

封筒の裏面。読める人いたら教えてください

封筒を開けると、こんなんに包まれた商品が

  ブリスターパック入りの商品を新聞で包んでビニールの封筒にポイ。おおらかさを感じる包装です。でもすぐ届いたので神。

 
ブリスターパック(saiverはキリル文字でСайвер)
横から
 このパック、プラ部分が台紙の裏まで回り込んでなくて、単にホチキス止めしてるだけ。しかも曲面周辺は歪んでるし、さらには……
底のとこ割れてんじゃねえか!
割れています。

パッケージ裏面。既に見慣れない図が……
パッケージ裏面には商品説明が記載されています。取説の冊子などはなく、これがすべてです。使い方は後述。
開封

本体はほとんど金属製なので、そこそこの重みがあります。
側面
結構な急カーブを描いています。

各パーツ
左から、トッププレート、メタルプレート(シム)、ベースプレート、ハンドル。

下から
この製品の特徴は、このプラスチック製のベースプレートが、セーフティバーとオープンコームを兼ねていることです。向かって右はフェザーのポピュラーや、ドルコ、その他多くの安全カミソリと同じタイプですが、向かって左側が、櫛のような形をしています。これがオープンコームと呼ばれるタイプです。

 そしてこの製品、というかSaiver(Сайвер)社の製品に共通の特徴が、メタルプレート(シム)を使って、両刃替刃を二枚装着できることです。
 二枚の替刃のうち一枚を半分に割り、トッププレート、割った替刃、シム、替刃、ベースプレート、ハンドル、の順で組み立てることで、二枚刃になります。
参考リンク:「Blade Assembly of Saiver Profimed Razor」(youtube)

 で、早速試そうと思ったら、ベースプレートにバリが残っていたので、紙ヤスリで軽く削りとる必要がありました。しかもそのバリがシムを圧していたために、シムが若干歪んでいます。
 
この写真の意図は適宜悟ってください。

 ('17年12月14日追記:画像左上は理想的な曲線を描くベースプレートのふち、右上はバリが残っている部分、左下が右上を削った画像です。右下は余りました。)
 
 はい、だんだん書くのに疲れてきました。
 早く実際剃ってみたいのと、実際に刃を装着しようとしたら、二枚あるうち上側の刃とトッププレートがうまくはまらず、悪戦苦闘しているためです。上記のyoutube動画でも、3分10秒あたりから、刃を触ったり爪で押したりしているのですが、これは、単に刃を乗っけただけでは、片側の二枚の刃が平行になってくれないのです。
 動画内でも、オープンコーム側の上の刃が斜めにセットされてしまって、動画主は「二枚セットするのはおすすめしないね」的なことを言っています。

 で、実際に剃ると、肌に刃が当たる感じが割と強いので怖いですね。あまり強く押し当てずにソッと剃って、とりあえず怪我なく終わりました。深剃りしようとせず、毎日のシェービングとしてやっていくなら問題ないでしょう。
 刃がうまくセットされない問題も、まあ、ギュウギュウに圧っして固定すれば、刃の角度もおとなしくなるので、大した問題ではないとも言えます。

 なんで刃がうまくセットされないのか。
 トッププレートのピンと、カミソリの刃が干渉するからです。


トッププレートは二段になっていて……

替刃をそのままはめると、幅の広い方の溝で止まって、幅の狭い方の溝には入りません。

刃を折って、中央部分で分割した刃の中心がお互い重なり合うようにすると、狭い方の溝にフィットします。理屈の上では。
でも実際は……
片方がフィットすると、もう片方が絶対に狭い方の溝にフィットしません。これがなぜかと言えば、中央のピンと、替刃の内側のカーブが干渉しているからです。

意味は察してください。

 ドルコの替刃をフェザーのポピュラーにセットしたことがある方は、フォルダー中央のピンが替刃の内側のカーブと干渉する感覚をご存知かと思います。このように、両刃カミソリの替刃は世界共通とはいえ、刃側ではない、内側の溝の寸法は各社ごとに微妙に異なるようです。
 だから、もしかしたらロシア製の替刃をセットしてみたら、この辺もうまくいくのかもしれません。
 キッチリはまらないのは微妙に気持ち悪いですが、まあ普段使いにはあまり問題ありません。

 eBayでは、本体5ドル、送料5ドルの計10ドルで買えるので、安価に金属ハンドルが欲しかった自分としては満足です。同製品は、googleで「Saiver DE 2.0」などと検索してもヒットします。
 Saiverの製品は、プラスチック製、金属製、旅行用、そしてこの「2.0」と、複数の種類があり、かつ2.0以外はベースプレートがセーフティバーのみですので、お求めの際はご注意ください。

 本記事の結論としては、買ってよかった、ありがとう。ということです。


 もう既に旅行用のやつが欲しくなってまいりました……
 

地下鉄のフリーペーパーかな……

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